高齢化社会
2011年11月12日
こないだ保険の話を聞きに行った時に感じたんだけど、介護保険なんて30年前にはあったのだろうか…と。
成人病などの贅沢病が増えたからだけではなく、根本には昔に比べて将来への不安感が高まっているのと、核家族化により家族による介護が減少している事もあると思う。
よくよく考えてみれば昔は殆どの世帯が3世代くらいが一緒に一つ屋根の下に住んでいた。だから、子が親の面倒を見て、その子が更に親の面倒を見るといったバランスで人間社会ってのは成り立っていたと思う。これは日本だけではなく世界的に言える事だと思う。
その日本が裕福になりすぎたが故に、それぞれの代が独立して家を持つことによって確かに色々な面倒からは開放されたが、それと引き換えに家族の孤立化による不安を広げてしまっているのだと思う。
家族からの孤立化は、人間関係のコミュニケーションすらもうまく出来なくさせてしまう。
もし病気にかかったら誰が面倒見てくれるんだろうか?
なんて昔の人たちはあまり考えてなかった事だと思う。でも、現実に今はそんな時代になっている。
そこで保険に入っていれば安心とか言うけど、確かにお金で安心は買えるけど果たしてそれで良いのだろうか?って感じてしまう・・・。
これから先ベビーブームの自分たち世代が歳をとっておじいさんになった時にはすでに遅いと思うんだが、この国の人たちは本当にのんきだ。
もしかしたら見えているのに見えていないふりをして、その時が来たらどうにかなるだろうとか思っているのかな・・。
確かに今までこの国は何かあっても、知らない間にそのことを忘れていたり、その部分がきれいに治っているように見えたりするが、それじゃいけないような気がする。
本当は介護保険なんてものがなくても家族で助け合えるのが当たり前の世の中にならなきゃいけないんだと思うんだけどね・・。
世の中のシステムを複雑にしていくんじゃなくて、シンプルにすることによって何か答えが出ることもあるような気がした。