いや遂にこの日にたどり着いた。 企画を出し合っていたのが去年の暮れくらい。そこからスケジューリングしてなんだかんだ問題もなく最初に決めたリリース日にちゃんと出す事が出来たのは、参加してくれたバンド達の協力があったから。本当に感謝だ。

何度も言っているように、レーベルにお金なんてこれっぽっちもなく、スポンサーがいるわけでも無い。今回の制作費はすべてバンド達から出してもらった本当の意味での自主制作盤なのだ。

自分はもちろん、色々動いてもらっている安藤さんやマスタリングを快く引き受けてくれたACBの林さんへも人件費報酬をまだ払えていないくらいだ。 それくらいカツカツの中でやってるって事だ。

それと、今回のリリースをライブハウスの手売りに限らせてもらったのもたくさんの意味がある。そのひとつは、やはり根っこに「ライブハウスにたくさんの人が集まるバンドになってほしい」ってのがある。

通販で買えないですか?という声もたくさんあったので現在準備中だけど、やはり参加したバンドを生で見てから直接買ってほしいし、バンドたちにも「CDは誰かが売ってくれるもの」じゃなくて「CDは自分たちの手で売るもの」と認識してほしい。

CDが売れない世の中だとか言ってレコード店のせいやリスナーのせいにするのではなく、まずどうやって聴いてもらうのか、どうやって広めるのかを考えて欲しいという意図があった。

少なくともうちらの若い頃はそういうのをバンドはみんな考えてた。今は今、であれば今なりのやり方を探し出して欲しいんだ。

ま、よくあるオムニバスとは毛色が違うかもしれないけど俺的に色んな願いを込めた作品なのだ。

まだまだ伝えたい事はたくさんあるからまた小出しにこんな感じでつぶやくだろうけど、まずは手にして聴いて欲しい。そしてまたライブハウスに遊びに来てほしい。 そんな二枚のCDがいよいよリリースだ。